車の中で落とした飴は、意外なところで見つかった

ある日のことでした。車の中で飴をなめようとして包みから取り出したところ、飴が手から滑り落ちてしまいました。バッグの中を探しても、ひざの上を見ても、コートのポケットの中を探してもありません。車のシートや床を見ても、どこにも見当たらないのです。仕方がないので、私は別の飴を取り出してなめることにしました。結局その日は落ちた飴が見つからないまま家に帰ったのです。
翌日も車を使ったので、改めて車の中を探しました。しかし飴はどこにもありません。
「落ちた飴が消えてしまうとは、一種のミステリーではないか?」
そんな風に思ったこともありました。
ところが翌々日、洗濯をしていた時のことです。ハンカチを洗濯機に入れようとしたら、何やらべたべたしたものが手に触れました。
「もしや…」
そう思った私はハンカチを広げてみると、片隅に飴がべったりとくっついているのが見つかりました。
「なるほど、そういうことだったのか」
飴はバッグの中に落ちて、バッグに入っていたハンカチにくっついてしまったのです。意外なところで飴が見つかった一方で、よく考えれば合点のいく結末です。